商品レビュー

動画編集ソフト「EaseUS Video Editor」を使ってみた

先日から動画編集にチャレンジしている中で、初心者でも簡単に使えそうな動画編集ソフトを教えていただきましたので使ってみました。
動画編集というと難しいイメージがあり、なかなかハードルが高そうに思います。

無料では「AviUtl」が有名でプラグインが豊富にありますが、どうしても設定や操作が複雑で簡単にはいきません。
そこで、市販されている動画編集ソフトを一度使ってみようということで、まず無料体験をしてみることにしました。
「イーザスソフトウェア」というメーカの「EaseUS Video Editor」という製品です。
私が確認した時点でのバージョンは、「V1.6.0.35」です。
今後のバージョンアップで操作など変更になると思いますので、使い方については製品のオンラインヘルプを見てください。
※「イーザスソフトウェア」というメーカは、元々データ復旧やデータバックアップ、パーテーション管理などのソフトウェア開発をしているメーカのようです。

ダウンロード

下記サイトから、オンラインでダウンロードおよび購入ができます。

https://jp.easeus.com/multimedia/video-editor.html

サイトを開くと「無料体験」と「今すぐ購入」を選択できます。

ライセンスは、期間ライセンスと永久ライセンスがあり選択できます。

使用する期間によってライセンスの期間を決めたら良いと思います。
3か月以上使用するのであれば、1か月より1年間、2年以上使用するのであれば、永久版がお得なようです。

まずは「無料体験」を使ってみて自分に合っていれば購入するというようにした方が良いと思います。

というわけで、まず「無料体験」版を使用してみます。

「無料体験」をクリックすることでダウンロードされます。

インストール

インストールは一般的なソフトと同じで、難しくありませんでした。
ダウンロードされたファイルを実行してインストールします。

「完了」をクリックしてインストール完了です。

起動

インストールして作成された「EaseUS Video Editor」のアイコンを実行します。
最初に、画面比率を3種類の中から選択します。

選択した画面比率に合わせてメイン画面が表示されます。

「無料体験」版は、右上に「アップグレード」と表示されたボタンが表示されています。
その場合、メニューや設定の中で「VIP」と表示されている項目は制限のため使用できません。
また、出力した動画には、プレビューウインドウに表示されているロゴが常に表示されます。

「無料体験」版での制限は次の通りです。

  • 出力動画にロゴが入る
  • 音声文字変換機能を3回のみ使用できる
  • 1080P/HDの動画が出力できない
  • 録音用の音声強調ができない

音声文字変換機能は日本語が対応していない(現在、中国語と英語のみ)ため、私は今のところ重要ではないと思います。
おそらく、ロゴが入ること、高画質出力が出来ないため、「無料体験」版ではその名前の通り操作確認のみになると思います。

機能

詳細は、オンラインヘルプに載っているようですが、英語のページしか見つからなかったため、翻訳で見るしかないようです。
しかし、ソフト自体は、直感的に操作できるため、何となくやってみれば、ほとんどのことは出来そうです。
オンラインヘルプは英語ですが、ソフトはちゃんと日本語対応されているため、分かりやすいです。

素材のインポート

撮影した動画や写真、音楽などは、素材タブを選択して、「ファイルをドラッグしてインポート」と書かれた枠にドラッグ&ドロップするだけです。
インポートした素材を編集するには、下のタイムライン上にドラッグ&ドロップして、位置を左右にドラッグして合わせるだけです。

テキストの挿入

テキストタブを選択すると、豊富に用意されたテンプレートを使用してテキストを入れることが出来ます。
また、字幕としてテキストとは別に字幕を入れることが出来ます。

フィルター

フィルタータブを選択すると、使用できるフィルタが表示されます。
こちらも豊富に用意されているため、選択するだけでお好みのフィルタをかけることが出来ます。
また、フィルタをダブルクリックすることで、サンプルを見ることが出来ました。

オーバレイ

オーバレイタブを選択するとオーバレイの一覧が表示されます。
オーバレイについてもフィルタ同様、豊富に用意されています。

画面切替効果

画面切替効果タブを選択すると場面の切り替え時に使えるワイプなどの効果が選択できます。
動画の後につけて、次の動画との切り替わり時に効果として挿入できます。

オンライン素材

オンライン素材タブを選択すると一覧が表示されます。
撮影した動画以外に、オープニングなど様々な場面で使用できる素材が用意されています。

ミュージック

ミュージックタブを選択すれば、一覧が表示されます。
オンライン素材タブと同じように、BGMや効果音に使用できる素材が用意されています。

タイムライン

それぞれの素材やフィルタや効果をタイムラインにドラッグして並べていきます。
フィルタやオーバレイなどは、使用するために最初はダウンロードが必要です。選択すると自動的にダウンロードされて使用できるようになります。

操作は直感的で分かりやすいです。
しかし、タイムライン上の動画はつぶれてしまってよく分からないことになっています。
また、全体のスケールは、タイムライン上のスケール部分をドラッグすれば変わりますが、現在位置のカーソルを動かすときに誤ってスケールを変えてしまうことが多々ありました。
この部分は、スケール変更の専用枠があれば分かりやすいと感じました。

また、動画やテキスト、ミュージックなどのトラックは、1つずつしか用意されていないため、例えばテキストを2つ以上同時に表示することや、動画の音声を「デタッチ」機能で分離しても、ミュージックと同時再生ができないなど少し不便に感じました。
しかし、タイムライン上の固定しておきたいトラックはロック機能があり、ロックをかけることで誤操作は防止できるようです。

編集メニューがタイムラインの上にアイコンがあるため、操作はやりやすく感じました。

出力

出力については、ビデオ出力、オーディオ出力、動画プラットフォームの3種類があります。
ビデオは、ファイル形式、解像度、出力先、ファイル名を指定して出力できます。

オーディオは、音声のみを出力します。
こちらも、ファイル形式、出力設定と出力先、ファイル名を指定して出力できます。

動画プラットフォームは、YouTubeなどのサービスにアップロードできるように設定されています。
とはいっても、ファイル出力後に、アップロード画面をブラウザで開くだけのようです。
しかし、アップロード画面が開くため、すぐに出力されたファイルを選択してアップロードが出来ます。
プラットフォームサービスも10種類用意されています。

動画のサイズやPCスペックにもよりますが、書き出しは少し時間がかかります。
終了すれば「音を鳴らして知らせる」「シャットダウン」「何もしない」の3種類が選択できます。
これは、時間がかかる時には便利な機能だと思います。

完了になれば、ちゃんとファイルが出来ていました。

製品版

「無料体験」版では、制限があり使えない機能があるため、「製品版」でも確認しました。
アクティベーションをすることで、制限がなくなり、「VIP」と表示されている機能が使用できるようになります。

メニューの音声協調、字幕に変換(日本語非対応)が使用できます。

また、出力では、品質-高が使用できるようになり、解像度も1920×1080が選択できるようになりました。

やはり、ロゴなし、高画質出力は素晴らしく、「無料体験」版での出力画像に比べて格段に動画の品質も良くなります。
実際に使用するには、やはり製品版が必要だと思います。

音声字幕変換機能は、残念ですが中国語と英語のみとなっていますので、日本語は使用できません。

これは、今後のバージョンアップを期待しましょう。

使ってみて感じたこと

全体的にシンプルで、操作も直感的に分かりやすく作られていると思います。
必要最低限の機能はしっかりと実装されているため、すぐにでも動画の編集が可能になっています。
その反面、もう少しといったところでかゆい部分に手が届かないような面もあります。

使用できる素材については、最初から豊富にそろっているため、必要な場面ですぐに使うことが出来て便利です。
最初に使用するときは、それぞれダウンロードする必要がありますが(選択すれば自動でダウンロードされる)、追加料金などは無いようです。

使ってみて感じた点を挙げておきます

■良いと感じた点■■不便と感じた点■
シンプルで直感的に操作できるため分かりやすい動画フィルター、オーバーレイ、画面切替、オンライン素材など一覧表示が英語のため分かりにくい
日本語表記が欲しい(種類が多いため目的のものを探すのが大変)
トリミング・カット・分割・合併・回転・逆再生・再生スピードの加速/減速などのよく使用する機能は搭載されているタイムラインのトラックが動画、テキストなど各項目で1つずつしかないため、同時に複数の表示や効果が挿入できない
トラックが追加できれば良い。
動画フィルター、オーバーレイ、画面切替、オンライン素材など充実している
(すべてプレビューができるので分かりやすい)
音声字幕変換機能が日本語対応していない(中国語と英語のみ)
起動時に画面比率を3種類から選択可能(スマホ画面などもあり)
(起動後に「ファイル→新しいプロジェクト」では5種類選択可能)
タイムラインのスケール変更とカーソルの動作をマウスでドラッグする際に、誤操作しやすい
動画プラットホームを用意してあり、作成後すぐにアップロード可能動画の部分的なモザイクはあるが、部分的なぼかしや部分的な明るさ設定などができない
ドラッグ&ドロップでほとんどの操作ができるため、初心者でもすぐに使用できる各フィルタやオーバレイの画像上の位置・サイズが変更できない

最後に

シンプルで直感的に使いやすく出来ていますが、まだ動作が不安定な部分もあり、フィルタの時間幅を変えようとして操作を誤り消えてしまったりすることもありました。
日本語対応についても不完全な部分がありますが、これから対応していくのだと思います。
基本機能は問題なく、素材が充実しているため、ちょっと動画編集を始めようかなという方には良いソフトではないかと思います。
また、不便と感じた部分でも今後のバージョンアップで改善されていく部分もあると思いますので今後に期待です。

本格的な編集には物足りないソフトかもしれませんが、撮影したビデオをちょっと気軽に編集できるソフトですので、私レベルのユーザにはちょうど良いと思います。
何より、シンプルなので簡単に使えて、学校行事のビデオなどを編集する際に活躍できるのではないでしょうか?