作業効率向上

複数のフォルダをPCツールで簡単にバックアップする方法を紹介します

動画などの容量の大きいファイルがたくさんある場合、フォルダごとに手作業でコピーすると時間がかかる上にフォルダを毎回選択して時間がかかります。
PCツールを使用することで、作業を一括して実行することができ、簡単にバックアップやコピーをすることができます。

今回は、例としてビデオカメラの動画と写真をPCの外部メディアにバックアップする方法を紹介します。
この方法で設定しておけば、時間のかかっていたコピー作業が一括にできるため、簡単に素早く確実にバックアップをすることができると思います。

ビデオカメラのフォルダ構成

例として私の所有しているJVCのビデオカメラで説明します。
他のメーカのものや、ビデオに限らず、この方法はデジカメ、スマホやUSBメモリなどでも使えるため状況に応じて説明を読み替えてみてください。

JVCのビデオカメラのフォルダ構造は下記のようになっています。

JVCビデオカメラをPCにつないだ時のフォルダ

この中の「AVCHD」の中の「BDMV」→「STREAM」フォルダがビデオ動画、「DCIM」フォルダが写真となっています。
このフォルダを外部メディアの別々のフォルダにPCツールを使用してコピーします。

使用するPCツール

コピーに使用するPCツールは、以前ここで紹介しましたFMirrorCopyを使用します。
FMirrorCopyは、「ソフト倉庫」からダウンロードしてください。
 → ダウンロードはこちら

ツールの設定方法

FMirrorCopyをダウンロードしてデスクトップなどにショートカットを作成しておきます。
起動すると、下記のメイン画面が表示されます。

FMirrorCopyのメイン画面

マイン画面上で右クリック、または下のアイコントレイのアイコンを右クリックすることで、メニューが表示されます。
メニューから「ミラーリングリストの編集」を選択すると下記の画面が表示されます。

最初は何も登録されていないため、編集画面上で右クリックでメニューを表示させ「リストの追加」を選択します。
行が追加され、セルが赤くなっていますので、それぞれ「コピー元」「コピー先」にフォルダを設定します。

セルをダブルクリックすることで、フォルダ選択ダイアログが表示されますので、「コピー元」「コピー先」を選択します。
この時、「ファイルを消去する」のチェックは外しておいてください。
チェックを付けておくと、「コピー元」からファイルがなくなった場合、「コピー先」のファイルも消去されてしまいます。
フォルダの完全同期をする場合はそれでいいのですが、今回は追加コピーのため、チェックを外します。

今回は、「コピー元」に先ほどのビデオカメラのフォルダを設定し、「コピー先」に外部メディアのフォルダを設定します。
ここで、「コピー先」の外部メディアのフォルダは、後でフォルダ名を変更するため、「ビデオ」や「写真」など分かりやすい名前にしておきます。

設定できたら、右クリックのメニューで「リストの保存」を選択します。
セルの色が赤色から通常の色に変わりますので、設定完了です。

上記の設定ができていれば、メイン画面のグループのところの数字が、「000/002」となっているはずです。

グループの数値が設定の数になる

次に、動作設定を行います。
メイン画面上または、アイコントレイのアイコンを右クリックしてメニューから「設定」を選択します。

上記の設定をすることで、起動後に自動でコピー開始して、コピー完了後にソフトが自動で終了します。
もし、コピー完了後にPCをシャットダウンしたい場合は、「完了後、シャットダウンする」のチェックをONにします。
また、エラーが発生した場合、コピーできていないファイルがないか確認するため、「エラーログを記録する」のチェックを入れて、ログ出力先に任意のフォルダとファイル名を設定しておきます。
後で自分が確認しやすい場所とファイル名を設定しておいてください。

「設定完了」をクリックして、設定を保存すれば、設定完了でそのままコピーが実行されます。

右クリックしてメニューから「動作強制停止」を選択すれば、今の動作を停止させることができます。

コピーが完了したら、「コピー先」の外部メディアのフォルダ名を「ビデオ」や「写真」から、日付や内容がわかる名前に変更しておきます。
そうすることで、次に実行する場合にツールの設定を変更することなく、バックアップをすることができます。
(ビデオカメラで撮影したファイル名が、前に撮影したファイル名と同じになる場合、同じフォルダにコピーすると前の動画が上書きされて消去されてしまうため)
毎回、コピー後にフォルダ名を変更することを忘れないようにしてください。

注意事項について

先ほども説明しましたが、コピー後にフォルダ名を変更することをしなかった場合、撮影ファイル名が前回と同じ場合、上書きされて前回の動画や写真が消えてしまいます。
ビデオカメラの設定で常にファイル名がファイル番号のように新しく更新されリセットされない場合は問題ないかもしれませんが、ファイル名がリセットされて前のファイル名と重複する場合は気を付けてください。
また、コピー後にエラーログは確認するようにしてください。
万が一コピーできていない場合でも、一切保証はできませんので重要なファイルのコピー後はファイルをできるだけ確認していただくようにお願いします。

最後に

今回は、以前作成したPCツールの有効活用について紹介しました。
大量のファイルコピーは、結構時間がかかり間違いも発生しやすいため、このようなツールを使用して毎回同じ操作で一括して実行できるようにしておくのが良いと思います。
PCツールの便利な利用方法についてこれからも発信していきたいと思います。